6/20 エスキス

山本君
陶芸家の集まる集落に登り窯の原理を利用した住宅兼小規模公共施設を設計する。

登り窯のここがいいんですってことをまだいいきれていない

斜面に対してボリュームを配置していく原則を早く見つける。

例えば、等高線に対して直角に経路を設計するとか。
熱の上昇する経路から制約を見つけるとか
登り窯っぽい配置方法のほうがよいのではないか?
熱はオンドルの仕組みを応用し、床下空間を通す
 
小松君

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風速計持参で敷地に行ってきた。
風の塔を配し、風を取り込むような集住を考える。
塔のデザインのバリエーションを考え、シミュレーションを行った。
アールを持った十字型をデザインボキャブラリーとして使おうと考えている。
 
・この提案の弱いところは、十字で出来ているスペースにおいて、かたちと空間が結びついていないこと。
 どういった行為が行われる場所か、それにこのかたちがどう生きているのか。
・煙突のデザインだけしているように見えてしまうともったいない。
・可能性としては、今の十字型を建築的なアイディアとしてジャンプさせていくことが一案、または煙突は煙突のデザインとして、
 別の要素の設計を詰めていく(周りの街区との接続等…)
・もし十字を建築化するのなら、45°のばってんを周りのプランにまで反映させていくことが考えられると思う。
 
石綿さん
風が全く吹かない敷地の建物に白、黒を着色することで、温度差を発生させ、気流を起こす。
・敷地選びでもう迷うべきではない。風情がない場所を敷地にしたほうがよい
・減築は基本的にリフォームに伴うもの。今回の提案のメインにはならない
・日射の解析を早くして色を塗るべきところの判断材料とするべき
 
 
矢吹くん

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地域ごとに気候風土も違うはずなのに経済原理によって画一化した集合住宅に環境的要素を組み込むことで差異を出す設計
 
各地域の気候の細やかな違いをファサードに反映させたい
北面のファサード操作をすることでプライバシーを保ちながら通風を確保する
内部の話にも言及したほうが良い
普遍的な問題に対して誰もやっていないくらいの高解像度で検証するべき
101号室、602号室の違いまで顕在化するような設計
1つのアイデアでたくさんの問題を解けていたほうがいい
ルールを発見できず、我流のルールでやっているから設計が進まない
 
■大國さん

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前回から設計を進めてきた。
夏用のボリュームと冬用のボリュームを市松状に配置した案とした。
 
・模型は断面が見られるようにつくるとよい。
・図面では、領域を色分けするなどして建物の構成を示すようにするとわかりやすい。
・模型の内部にも同様の色分けをするとよい。
・屋根のラインを太い線にするなどして、図面表現に気を配る。
・サブタイトルに、夏の家、冬の家といったキーワードを入れるとよいのではないか。
・図面に、空間の温熱感や行動のコメントを入れていくとよい。
 
■能上さん

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前回から引き続いて、二つのパターンに関してプランを考えてきた。
すのこ部が行き止まりにならないほうがいいのではという話から、ループ状のデッキを考えている。
 
・ぱっと見て、風を取り入れやすそうなかたちをしていた方がいいのではないか。
 
 
■小林さん
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設計を進めてきた
プログラムは小さな事務所を考えている。
カーテンの部分に対してガラスが交わり、内外を分けている。
その間の空間にも、オフィスを当てはめるなどした。
 
・カーテンの部分は地面にくっついてしまうのか。浮く部分があったほうが良いと思う。
・カーテンとガラスをクロスさせるより、交わらせない構成のほうがいいのではないか。
 カーテンとガラスの間の部分が、テラスなどの半屋外空間となる。
・厳密にシミュレーションで解くというより、筋道をたてて考えられたかが重要だと思う。
 極端なことを言うと、2次元でのシミュレーション(wind tunnel) でもいいと思う。
・構造を示すシングルラインで描いた図と、カーテンの部分のディテールはプレゼンに絶対に必要。
・形状の決定のダイアグラムと、断面ダイアグラムも必要。
 
 
■米澤くん
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設計を進め、モックアップ作成を進めている。
 
・空間が複雑過ぎて、コンセプトがわかりにくくなっているのではないか。
・説明のストーリーを考え、わかりやすく整理すること
 
 
■アリスさん

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前回のエスキスを受けて、それぞれの住戸をつなげる案を考えてきた。
今回の敷地周辺では道路によって、街の上側と下側で、街が二つに分かれてしまっている。
道路どうしを結ぶようにボリュームを配置し、地下の動線で街の両側をつなぐようにする。
この地域では、勾配に沿って水が流れており、各家がチャンネルを開いたりして水を取り入れている。
この提案での地下空間はそのように機能することを考える。
風が水の上を流れることで、乾燥した空気に湿度を与える。
 
・トレンチ(地下空間)のデザインが重要になってくる。
・話を整理すると、トレンチを決める→それに沿ってボリュームを配す→建物のディテールを決める、という順番となる
・ボリュームの配置では、それぞれがちょっとずつ違う方向に向いていることに対して、ランドスケープの点から説明できる。
・デザインはほとんどできているので、プレゼンテーションをどうするかを組み立てる。
・シンプルなダイアグラムにまとめる。
 
スタジオも残りわずかです。皆よく考えられていると思うのでしっかり人に伝えられるようにどんどん手を動かしていきましょう。